ESG (環境・社会・ガバナンス)

オーケストラ・プライベート・エクイティ (以下「オーケストラ」) と投資先企業はESGへの取り組みが私たちと関わりのある地域社会に影響を与えると認識しています。オーケストラは、投資ライフサイクルと活動全体にESG 関連の原則を適用することで、出資者に長期的価値を構築するという使命の遂行につながると考えています。

Governance

オーケストラはこのESG ポリシーを全従業員と投資先企業が順守すべき共通の価値観および責任あるビジネス慣行の枠組みとして活用します。また、オーケストラではESG を考慮した明確な投資基準を守り、実践し、持続可能な価値を創造することにより可能となる長期的価値の構築を理念として掲げています。このことにより、リスクを軽減し、オーケストラの投資戦略全体にわたって出資者への長期的価値を構築することに貢献します。オーケストラは、投資家から託された資金の責任ある管理者となるよう尽力し、オーケストラが共有する ESG 目標に積極的に取り組むよう努めます。ESGポリシーの全文はご要請に応じて投資家の皆様に提供いたします。

さらに重要なこととして、オーケストラの ESG へのコミットメントを実証するため、2023 年に国連責任投資原則協会 (「国連 PRI」) への加盟しています。オーケストラは、投資運用における ESG 課題の関連性を認識しており、以下の 6 つの原則の実践を支援するサービスの提供、推進、改善に取り組んでいます。


Signatory of: Principles for Responsible Investment
  1. 投資分析と意思決定プロセスに ESG 課題を組み込むこと。
  2. 積極的なオーナーとなり、オーケストラのオーナーシップポリシーおよび慣行においてESG 課題に組み込むこと。
  3. オーケストラが投資する企業に対し、ESG 課題に関する適切な開示を求めること。
  4. 投資業界における原則の受け入れと実践を促進すること。
  5. PRI 事務局および他の加盟社と協力して、原則を実施する上での実効性を高めること。
  6. オーケストラの活動と原則実践に向けた進捗状況を報告すること。

オーケストラが投資先企業と共に実施している ESG イニシアチブは以下の通りです。

オーケストラと投資先企業が事業を展開する地域において、コーポレートガバナンス、環境保護、労働、労働安全衛生、製品管理、人権保護などの、ESG に適用される法律や規制、また必要に応じて関連する国際基準を遵守する。

贈収賄や汚職の防止、反社会的勢力への対応、利益相反の管理など、過失や不公正、不適切な慣行を避けることを目的とした最高水準の行動規範を遵守する。

出資者のアプローチを反映してオーケストラが作成した既存のネガティブスクリーニングリストに照らし合わせ、新規の投資機会をスクリーニングする。具体的には、オーケストラは、武器、タバコ、ポルノ、規制されてないギャンブル、化石燃料 (石炭、石油、ガス) 採掘、その他環境に優しくない産業に直接従事、または関連している企業への投資を避けています。

投資や売却の意思決定を行う前に、オーケストラのデューデリジェンスプロセスを通じて、気候変動やその他のメガトレンドに影響する、または影響を受けるものを含む ESG 関連リスクと機会を特定、開示し、軽減し、管理を行う。

投資先企業に対して、事業の性質に合った方法で ESG 関連リスクと機会の管理を採用し、持続可能な成長促進のために、ESG の影響、コンプライアンス、継続的な改善を評価する定期的な監査とコミュニケーションを維持するように奨励する。

必要に応じて、ESG に関する重要な情報を、これらの分野における投資家の取り組みに沿った方法で、オーケストラの投資家に開示する。

オーケストラおよびすべての投資先企業の工場やオフィスにおける過剰な電力と水の使用を最小限に抑え、契約書、報告書、その他の文書における紙の印刷を削減することにで、二酸化炭素排出量を削減する。

コンプライアンス

オーケストラの投資家、投資先、活動は複数の地域に存在します。コンプライアンスは オーケストラの基本理念であり、オーケストラの存続と成功を保証するために不可欠なものです。

オーケストラは、適用されるすべての法律および規制を確実に遵守し、日々の事業活動および責任に適用される基準や実践規範の要件を満たすよう努めます。

ポリシー、行動規範、規則、手順で構成されるフレームワークと相まって、厳格かつ実践的なアプローチを採用することにより、システムリスクを低減し、金融犯罪を排除する一方で、投資家を保護し、市場の公正性、効率性、透明性を確保するという規制目標を達成することができています。

規制目標に加えて、オーケストラのコンプライアンスポリシーは、投資家の信頼を高めるため、リスク管理、マーケティング、コミュニケーション、データプライバシー、利益相反、インサイダー取引、顧客資産および金銭、規則違反やエラーといった主要な懸念事項に関するガバナンスを備えて策定されています。

Orchestra Private Equity Singapore Pte. Ltd.(「OPES」)は、シンガポール金融管理局(MAS)のCapital Markets Services(CMS)ライセンスを取得しております。

認可を受けたファンド運用会社として、証券先物法(Securities and Futures Act of Singapore)およびMASの規則や規制への適合を確保するための方針とプロセスを備えた包括的なコンプライアンス・フレームワークを策定し、維持する義務を負っています。

オーケストラは、2 年ごと、または規制の変更に対応して必要な場合はいつでもコンプライアンスポリシーを更新します。オーケストラのコンプライアンスポリシーの全文は、ご要請に応じて投資家の皆様に提供いたします。